 | ある日。父親から依頼を受ける。 車の暖房が効かないとのこと…なのだが… 一応、横に乗って色々いじくる。サーボモーターの音はするので、 ダンパーなどは動いているっぽいのですが、温風が出てこない。 これから寒くなるのに、通勤で暖房が使えないのはいけないので、調査してみることに。
車は100チェイサーです。純正リップスポイラーで気合が入った外観ですが、 1G-FEのGX100です。いいんです。レギュラーガソリンですしね |
 | 今回の作業に合わせて、ETCの取り付け、カーステレオを純正にしてみます。 買った時から社外品の派手なカーステレオが付いているのですが、 ハイエンド機でもないですし、純正の方がボタンも文字も大きく、押しやすい 純正の方が、目が悪くなった父親には良いと思うんですよね |
 | さて、この100系3兄弟のヒーター故障の原因は、 エアミックスダンパーという、冷気や暖気を切り替える扉に拠るものが 多いそうなんです。
多くは切り替えワイヤーの先にある輪っかが外れるという ありえないような故障なのですが… |
 | グローブボックスを外します。
セオリー通りに、見えるネジを外せばOK。 |
 | 怪しい黄色いコネクタは、エアバッグに繋がるもの。
これを外す時は、念の為バッテリーのターミナルを外して 少しだけ時間を置きましょう。 |
 | コネクタは特殊なもの。何せ誤作動が許されないので 確実な接続が求められます。 画像のように、白い部分をスライドさせると外せます。 |
 | 空調本体。 X80系だとエバポレーターがよく壊れましたが、 100系や90系はエアミックスダンパーなんだそう。 |
 | M8ネジ2本でエアバッグは留められています。 |
 | それを緩め、インパネ内側から押し上げると
エアバッグモジュールごと外れるようになっています。 |
 | 本体。
結構ずっしりした重さ。 慎重に取り扱います。 |
 | 大穴。
この穴があるおかげで、先述のワイヤー外れぐらいなら ここから治すことができるそうですよ。いやー、楽勝ですね |
 | 覗いてみる。
黒いのはサーボモーター、そしてワイヤーは… |
 | え、ワイヤーはちゃんと付いてるじゃないか…
嫌な予感がする。エアミックスドアはこれともう一つあって… |
 | 修理を経験された方なら、あー、やっぱここかと思われたことでしょう。 ここが駄目になっていました。ネジが折れてます
ダッシュボード脱着コースです…もう、やるしかありません… |
 | あー先が思いやられる…
外せるものは全部取らないといけません。左右ピラーカバー、サイドシルのカバー、 センターコンソール、シフトゲートのカバー、左右のハーネスも内装をめくって コネクタを全部外しておきます。 |
 | なんじゃこりゃ!!こんなネジどうやって外すんだ!!と思いましたが、
これはダッシュボードに付いてくる分です |
 | この辺りになると、もうぐったりしてきます。
ハンドルはコラム下のナットを緩めて、下げれるだけ下げておきます。 |
 | ヒィヒィ言いながら、なんとか外せました…
ハゲラ君のムーヴカスタムの際にも思いましたが、この作業は もう二度としたくありません。 |
 | ようやく作業ができそうなクリアランスが確保できました。 |
 | 2枚上の画像にあるダクトも外したかったのですが、 このように、工具が入らない場所にネジが… 組み付けた状態で車体に載せているんですね
仕方が無いので、限られた隙間を活かして、ラジオペンチで 折れたネジを廻していきます。 |
 | 外れたステー。力が掛かりすぎて曲がっています。 サーボモーター恐るべし。
しかし、ステーが曲がるって…用はドアの軸が膠着しているということか |
 | 外せるダクトは取って、ドアの現状を見てみます。 手前のドアは、ワイヤーで開閉するドア。 貼られたスポンジが…もうベットベトになっています。 この素材って、何か代替できる良いものはないのでしょうか。 こんなに技術も科学も進歩しているというのに… |
 | そして、画像のドアが膠着しているドア。 先ほどの折損した部分からペンチでグイー!!と廻しても ビクともしません。これは詰んだか…と思ったのですが、 このドアを手前に引っ張ると、バカッ!!とドアが動きました。 どうやら、劣化したスポンジが悪さをして、壁に引っ張り付いてしまったようです。 |
 | これで修理の見通しは付きました。 折れたネジ。M3のか弱いネジです…そりゃ折れるわ
…しかし、大元の原因はくっついてしまうドアなんですよ まぁ、年式的にも代替されてしまうような経年なので仕方ないのですが、 なんだか納得がいかないんですよね… |
 | 次は折れてもリカバリし易いように、 手前にネジを通し、ナットで留めるようにしました。
まぁ、次の修理があるかどうかはわからないのですが… 何せダッシュボードの脱着が… |
 | サーボモーターも組み込んでいきます。
ちょっと知恵の輪になっていて面倒臭いですが… |
 | さぁ、ダッシュボード付けるか…
何本ネジを余らせることになるんだろうか… |
 | 今回の作業で、ETCのアンテナを先に引いておいて 準備工事としておきます。 X100系では定番の、カード入れに仕込む予定。
パッセンジャーシートベルトワーニングのところでも良かったのですが、 車検で物言いが付いてもアレなので… |
 | カーステレオも交換します。
廉価機のドットの粗い表示はあんまり好きではありません。 |
 | が!!
コネクタが違う!!!!
ここで気をつけないといけないのですが、X100系の純正でも ライブサウンド付きとそうでないものでは見た目は一緒でも 本体にアンプが搭載されているか否かなど仕様が結構異なるのです… |
 | カーステレオは、社外品を続投させます。 デモの消し方や時計の設定がわからん…
それでは暖房のテストです!!水温が上がってきたら… おお!!暖まってきた!!ヤッター |
 | 空調のダイヤルをクルクルさせていると、サーボモーターの動きに追従して ダクトが開閉していることがわかります。
もう二度と壊れるんじゃないぞ~ |
 | もう太陽も沈みそうな時間になりました。父親もあまりに時間が掛かっているので 気になったのか、家まで見に来ました。暫く待ってもらって、組み上げて試走。 各機能に異常がないことと暖房が効いていることを確認してもらい これにて引き渡し。
ETCとカーステレオは、次回へと繰り越すことに。 ヘッドライトも擦ってクリア塗装したいんですよね… |